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情報技術関連学科
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データベース(操作と設計)

1. RDB リレーショナルデータベース とは

1.1データ構造構築のためのERD 技法
・ 1976 年に Peter Chen 氏によって提唱された意味データモデリ ング手法。
・ 意味データモデリングとは数学的な集合論ではなく分析対象範囲の実体( Entity )の 意味上の関連( Relationship )に視点を置いて表現する技法。
・ 端的に定義すると「必要最小限のデータを使って安定したデータ構造を構築する」 こととなり、一般的に E.F.Codd 博士のセット理論(データ正規化手法)を使う。
・ データベース構造はリレーショナルモデルを使う。

1.2データベースの種類
データベースとは「複数の独立した利用者に対して、要求に応じてデータを受け入れ、 格納し、供給するためのデータ構造」と 定義されます。 データベースには次のような種類があります。

1.3 リレーショナルモデル
リレーショナルモデルは、データをテーブルすなわち表にして論理的に表します。この概念はとらえやすく現在のデータベースの主流となっているものです。これは表形式のデータを操作できる表計算ソフトウェアが普及していることを見てもよくわかると思います。 リレーショナル型データベース(以下RDBという)はレコード(行、タプル)ととカラム(列、属性)で構成される単純な表(テーブル)です。しかし、複数のテーブル間の関連を定義することができ、それらをさまざまな視点から表示することができます。さらにRDBでは複数のテーブルから必要なレコードやカラムのみを検索して取り出すことも可能です。

RDBではこのようなデータベースに対する定義や操作をユーザがSQL文を発行することにより行います。

1.4 RDBの処理構造
RDBではユーザがデータベースを処理するためにはクライアントからサーバにSQL文を発行しなければなりません。SQL文とはデータ処理の方法をRDBに対して指示する命令文のことで、「問い合わせ言語」とも呼ばれます。SQLには大きく分けて次の三つの機能があります。

・データ定義:関係表の形を作ること、実テーブルを作ること
・データ操作:関係表の演算をすること
・データ制御:関係表の整合性の制御をすること

データ定義はSQL--DDL(DDL(Data Definition Language)文を用いて行われます。
データ操作はSQL--DML(DML(Data Manipulation Language)文を用いて行われます。
データ制御はSQL--DCL(DCL(Data Control Language)文を用いて行われます。

この講座では上記に説明したRDBの処理を行うための「問い合わせ言語」について学び、下図のようなアプリケーションを作成します。



2.基本情報技術者試験

2.1国家試験の体系
基本情報技術者試験はエンジニアとしてICTの業界で仕事をしていくには必須の資格であるといわれています。なぜでしょうか?もちろん、この資格を持っていなくても業界で仕事をすることは可能です。資格を持っているからといって仕事が素晴らしくできるようになるわけでもありません。

しかしながら、資格というのは「努力をして学んだ結果」でありICT関連の資格を取得したということは「しっかりと技術に向き合った」という証明書です。証明書があれば様々な面でチャンスが広がります。

これから、ICTの業界で仕事をしようと考えている皆さんは、以下の国家試験の体系をよく頭に入れて、まずは基本情報技術者資格の取得に取り組んでください。業界で働きだすと必ず会社から「取りなさい」と言われます。どんな資格でもそうですが、働きながら試験勉強をするのはとても大変な作業です。ぜひ、学生のうちに取っておくことをお勧めします。そしてさらなる上のスペシャリスト試験を目指して努力を重ねるようにしてください。そうすれば、きっと、多様な道が開けてくるでしょう。

ICTの国家資格の体系(IPA)