3.Dovecotの設定(新)
Dovecotを設定する
● Dovecotがインストールされているか確かめます。
# rpm -q dovecot
インストールされていなければyumでインストールします。
# yum -y install dovecot
● 環境の設定を行います
(1) vi /etc/dovecot/dovecot.conf
プロトコルを規定します
IPv6へのバインドを止め、IPv4へのみバインドするようにします
24行目付近にある
protocols = imap pop3 lmtp を有効に変更(#を削除)します。
30行目付近にある
#listen = *,::
この場合IPv6環境が構成されていない場合、ここで起動エラーを出力します。よって
listen = * に変更します。
(2) vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf
メールボックスを規定します
各ユーザのホームにメールディレクトリ形式で保存されている場合は24行目付近にある
mail_location = maildir:~/Maildir を有効(#を削除)に設定します。
ちなみに古いMailBox形式で保存されている場合は以下のようになります。
mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u
(3) vi /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf
plaintext認証メカニズムを規定します
10行目付近にある
disable_plaintext_auth = no #を削除してyesからnoへ変更( 認証時のパスフレーズ送信において平文の使用を抑制する=NO )
100行目付近にある
auth_mechanism = plain login loginを追加( 認証時のパスフレーズの送信方法=平文ログイン,以外にもmd5等あり,SSL対応なのでハッシュ化しない)
これでPOP3通信時の平文のログイン認証を許可します。
メールの読出しはパスワードが必要なのでセキュリティ上暗号化は必須ですが、 今回は通信経路全体をSSLで暗号化しますので平文認証で問題ありません。
(4) vi /etc/dovecot/conf.d/10-master.conf
Postfix から Dovecot に対する 認証要求(SASL)の連携に関する受付パラメータを規定します。
114行目付近にある
unix_listener dict {
#mode = 0600
#user =
#group =
以下のように変更する
unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
mode = 0666
user = postfix
group = dovecot
設定が終わったら devcot を起動してください。
# systemctl start dovecot.service
● 最後に
dovecotが起動時ONの設定になっているか確認してください。
systemctl list-unit-files -t service
systemctl enable dovecot