230.●3.Dovecotの設定(新)●

3.Dovecotの設定(新)

Dovecotを設定する

● Dovecotがインストールされているか確かめます。
# rpm -q dovecot

インストールされていなければyumでインストールします。
# yum -y install dovecot


環境の設定を行います

(1) vi /etc/dovecot/dovecot.conf

プロトコルを規定します
IPv6へのバインドを止め、IPv4へのみバインドするようにします

24行目付近にある
protocols = imap  pop3 lmtp  を有効に変更(#を削除)します。

30行目付近にある
#listen = *,:: 
この場合IPv6環境が構成されていない場合、ここで起動エラーを出力します。よって
listen = * に変更します。



(2) vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf

メールボックスを規定します

各ユーザのホームにメールディレクトリ形式で保存されている場合は24行目付近にある
mail_location = maildir:~/Maildir を有効(#を削除)に設定します。

ちなみに古いMailBox形式で保存されている場合は以下のようになります。
mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u




(3) vi /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf

plaintext認証メカニズムを規定します

10行目付近にある
disable_plaintext_auth = no     #を削除してyesからnoへ変更( 認証時のパスフレーズ送信において平文の使用を抑制する=NO 

100行目付近にある
auth_mechanism = plain login    loginを追加( 認証時のパスフレーズの送信方法=平文ログイン,以外にもmd5等あり,SSL対応なのでハッシュ化しない

これでPOP3通信時の平文のログイン認証を許可します。
メールの読出しはパスワードが必要なのでセキュリティ上暗号化は必須ですが、 今回は通信経路全体をSSLで暗号化しますので平文認証で問題ありません。



(4) vi /etc/dovecot/conf.d/10-master.conf

Postfix から Dovecot に対する 認証要求(SASL)の連携に関する受付パラメータを規定します。

114行目付近にある
 unix_listener dict {
   #mode = 0600
   #user =
   #group =

以下のように変更する
    unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
      mode = 0666
      user = postfix
      group = dovecot



設定が終わったら devcot を起動してください。

# systemctl start dovecot.service

最後に

dovecotが起動時ONの設定になっているか確認してください。

systemctl list-unit-files -t service
systemctl enable dovecot