●4-1.プレーンテキストで送受信確認
【参考資料】
仮想マシンにWindows10をインストールして、DNS及びメールクライアントの設定をして送受信の確認を行います。
※以下、 ○○は自機DNSサーバのIPアドレスの第3オクテッドを指定します
自機DNSサーバの仕様(既に構築済み)
OS:CentOS7
ドメイン名:dom○○.kanateku.ac.jp
ホスト名:sv○○.dom○○.kanateku.ac.jp
IP: 192.168.○○.100
DNS:192.168.112.7
mail server 名: mail.dom○○.kanatech.ac.jp
mail user 名: user○○
仮想Windows10クライアントの仕様(新規インストール)
OS:Windows10
IP :192.168.○○.10
DGW: 192.168.○○.254
DNS :192.168.○○.100 ← 自機DNSサーバを指定します
ESXiに領域を確保して仮想Windows10クライアントをインストールしてください。
その後、Windows10のメールクライアントから、自機CentOS7のメールサーバ(DNSサーバ兼務)に対してメールの送受信試験をします。
●メールクライアントソフトのインストール
今回はフリーで基本機能が充実している メールクライアントとしてThunderbirdを用います。
インストール時にDNSが適切に設定されていれば、自動で設定が行われます。
通信経路は後ほどSSL/TLSで暗号化するので証明書の確認は行わない設定にします。
Windows10クライアントから共有サーバへアクセスして Thunderbird をインストールします。
\\192.168.248.230\share\2017\12サーバ仮想化\Thunderbird Setup 45.6.0.exe
をローカルフォルダにコピーしてダブルクリックで実行してください。
標準インストールで進めてください。
●メールの送受信を試験する
※以下はuser95@dom95.kanatech.ac.jpで実行した例です。自身の環境にあわせて読み替えてください。
Thunderbird のインストールが完了したらデスクトップのアイコンをクリックして起動してください。
・システム統合はスキップしましょう
・「新しいアドレスを使いたい方」のダイアログで「メールアカウントを設定する」ボタンをクリックします。
・メールクライアント(Thunderbird)はメールサーバからアカウントを探して自動で設定してくれます。
「続ける」をクリックすると自動で設定されます。
自動で設定されない場合はdovecotの設定が間違っています。起動状況など確認してください。
こんな感じで自動取得できました。
「完了」で設定が保存されますが
暗号化されていない環境なので警告が表示されます。
「接続する上での危険性を理解しました」のチェックを入れてが「完了」をクリックします。
さらに「セキュリティ例外の追加」の画面が表示されるので「証明書」を信頼するために
「セキュリティ例外を承認」をクリックします。
・受信トレイをクリックしてください。
以前に自分から自分宛てに送ったメールや他者から送られたメール(があれば)受信できるはずです。
【確認】
・再度、自分(user95)から自分(user95)にメールを送って送受信を確認をしてください。
・自分(user95)から他人(user○○)にメールを送って送信を確認してください。
※送った相手から返信も確認してください
自分から自分への送受信、自分から他人への送信が正常にできたでしょうか。
送受信が可能なのはLAN内だけです。インターネットへは送信できませんので注意してください。
ちなみに、自動設定されたIMAPとSMTPサーバの設定は以下の通りです。
インターネットで使う場合、実際の複雑なシステムで用いる場合はさらにPostfixを補強する設定が入ります。
mydomainやmyhostnameなど、ネームサービスの影響などを踏まえて設定が必要になってきます。
しかしLAN内の検証用のメールサーバとしては、これで十分でしょう。
最後に提出課題です
サーバに自分の名前(例:tanaka)のユーザを登録して
そのメールアドレス(例:tanaka@dom○○.kanatech.ac.jp)を既定の送信サーバに設定して
ipconfig/allの結果をメール画面に張り付けて
手順
(1)sv○○サーバに「自分の名前のユーザ」を作る
(2)Windows10クライアントのサンダーバードの設定にメールアカウントが「自分の名前のユーザ」を追加する(やりかたは頑張って調べて試行錯誤してください)
設定確認のために「自分の名前ユーザ」から「user○○ユーザ」へメールを送って送受信を確認してみてください。
例.「wadaユーザ」から「user93ユーザ」へ送るとこんな感じです
(3)Windows10のコマンドプロンプトから ipconfig/all を行い結果をコピーする
例.こんな感じです
●エラーログ
postfix/dovecotのエラーログ出力先は以下のところです
/var/log/messages
/var/log/maillog